この画角は自分の知らない世界に出会えるレンズでした。
「Canon ミラーレスカメラ用超広角ズームレンズ EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM」をEOS M3用に買ったのでレビューをします。
発売されてから3年ほど経過しており今さら感のあるレンズは拭えません。
ですが、超広角レンズの肉眼では見ることのできない視点は、僕にとってかなりおもしろいと感じるレンズです。
最初に感想を書いてしまうと、Canonのミラーレスカメラユーザーさんは持っておいて間違いないレンズ。
興味がある方はぜひぜひご覧ください。めちゃくちゃおすすめです。
最初に気に入っているところをサクっと書くと…
- コンパクトで軽い
- 見た目の高級感はない
- 比較的値段も安い
- 本格的な超広角はスマホでは味わえない
- 意外と寄ってぼかしもいける
- いろんな高さからの撮影を試すようになった
- とにかく面白い
ちなみに広角、超広角を焦点距離別に見ると下の引用部分が参考になります。
自分の中でこのレンズが超広角なのか曖昧でしたので下の記事を読むとしっくりきました。
目次
「Canon EF-M 11-22mm」超広角ズームレンズはEOSMシリーズ持ちに最高の一本
ミラーレスカメラを使い始める前はEOS Kiss X3を使っていましたが、そのころから思い返してみても広角レンズを使うのは初めてのこと。
今までずっと欲しいと思いつつもなかなか手を出せずにいたのですが、オーストラリア旅行をきっかけに購入することにしました。
結果は大満足で旅行のタイミングで広角を買ったのは正解!広い海、空、道幅が広いオーストラリアを撮るには最高のレンズでした。
買うまではほかのレンズがあれば十分ではないかと思っていましたが、実際に使ってみると驚くほどに違いを感じました。
また、購入を見送っていた理由に、「EF-M22mm F2 STM」を持っているのもあったんですが全然別物です。
どちらも軽いので、レンズ交換も楽ちん。どっちも持ってて良いと思います。
11mmのレンズがあれば風景を幅広く撮るだけではなく、部屋の中でも歯痒い思いをせずに済むので本当におすすめです。
「Canon EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM」の特徴やレビュー
細かく書いていきたい特徴もありますがとりあえずざっくりと。
機能面以外のスペックについて(良いところ)
- 重量が軽く(220g)コンパクトな超広角レンズ
- お手頃な価格(¥35,000前後)
- レンズは非球面レンズ
⇒ゆがみも発生しにくい設計 - 手振れ補正機能付きで安心
(超広角レンズはパンフォーカスで撮ることも多いので、手振れ補正機能があると手持ちでも安心してF値を絞ることができます)
EOSMシリーズ(ミラーレス)の購入を促すための撒き餌レンズと称している方もいますが、僕も本当にそう思います。このレンズを3万5000円で買えるのは本当にお買い得。
超広角レンズをを買って、さらにEOS M3の良さを感じるようになりました。
ちょっと良くない点(デメリット)
デジカメinfoによるとゆがみとは別に周辺光量に問題があるようです。
下のリンクではほかの専門的な情報もたくさん載っていますので、興味がある方はご覧ください。
マニアックな言葉が出てきますが、すごくためになります。
周辺光量落ちは11mm F4で2.9EVのショッキングな値。F8に絞ると1EV程度の望ましい値になる。
http://digicame-info.com/2015/11/ef-m-11-22mm-f4-56-stm-is.html
F8まで絞ると良い感じになるというのは有益な情報です。
僕も四隅が暗いなあと感じる時があったのですが、Lightroomという現像ソフトを使えば周辺減光を補正できるので持っておくと便利です。
Adobeはすべてのソフトが高いイメージですが、Lightroomはフォトプランがあり月額1,000円程度で使うことができるので重宝しています。
コンパクトで抜群の携帯性
コンパクトで220gと軽量化されているレンズなので携帯性は優れています。
レンズを装着して、電源を入れると「レンズを撮影準備位置にセットしてください」と表示されます。
初体験のことで、バグかと思いましたが全然問題ありませんでした。面倒というか知っておきたいことですね。
レンズの出し入れ方法
通常はこのように収納されているのですが、実際に撮影するときにはつまみを上げてズームリングを回し、レンズを撮影準備位置まで押し出します⇩
出すとこんな感じでちょっとダサいですw
ダサいのは置いといて、僕はこのレンズの使い方が最初はわかりませんでした。普段から説明書を読まない人間なもので……ただ、同じ悩みを抱えている方は結構いるようなので、検索するとすぐに解決しました。
面倒な機能ですが、これがなければもっと大きなレンズになっていたことを考えると真っ向から否定はできません。
フルサイズ機や中級機が対象のレンズだとしたら「ちょっと待てよ、なんか違う」となるかもしれませんが、このレンズはミラーレス専用レンズです。
持ち運びやすく軽いレンズをモノを求めている方も多いはずなので、これは全然アリだなと思っています。
解像度が高くカリッとした写真を撮れる
色のにじみを除去するUDレンズを採用しているからでしょうか。かなりカリッとして解像度の高い写真を撮ることができます。
超広角レンズは撮りたいものがはっきりしていなければ、表現力が低く、のっぺりとした写真になると聞いたこともあります。
ですが、そんなこと関係ないくらいに綺麗な写真を撮ることができますので、ただなんとなく撮るだけでも楽しく撮影ができます。
僕は美的センスが低いので、芸術的な写真を撮るのが苦手です。
でもこのレンズならば、綺麗だな〜と感じる写真を撮ることができますので、写真を撮ることがより楽しくなりました。
最短焦点距離が短いので寄れてぼかせる
驚きだったのがかなり寄れることです。最短撮影距離が0.15m、つまり15㎝まで寄ることができるので意外とぼかしも楽しむことができます。
マクロのように花びら1枚にフォーカスするのは厳しいかもしれませんが、下の写真を見ていただくとわかるように、小さな葉っぱでも意外と寄れています。
最大撮影倍率は0.3倍と低めではありますが、寄るのも意外と楽しい。くどい言い方をしましたがざっくり書くと「広く写すだけじゃないぞ!寄れるぞ!」ということです。
最短撮影距離が0.15mで最大撮影倍率が0.3倍だから計算すると……………とかその辺りは難しい話なので置いときましょう。笑
難しいお話は下記の記事を参考にしてみてください。
- 最大撮影倍率についての参考記事⇨ 最大撮影倍率/ ログカメラ
- 最短撮影距離についての参考記事⇨最短撮影距離とワーキングディスタンスとは?/ カメラノート
【作例】広角域ならではのパースのおもしろさを知った
パース、パースとよく聞く単語ですが、これはいわゆる遠近感のこと。
焦点距離が長いレンズだと表現が難しくなってきます。そこで活躍するのが超広角レンズ。遠近感の表現力は抜群です。
被写体を大きく見せることができるのもひとつの強みです。
しゃがんで撮るのがすごく楽しいのですが、人がいるときは不審者になりかねないので注意w
空がより広く見えます。
本当は海のきれいさを伝えたいところではありますが、このレンズを使うと空の立体感が楽しすぎるので、海よりも空がおもしろく感じました。
被写体にかなり近づいて下からあおって撮るのも最高に楽しい。
鉄道のように長く連なる被写体を撮る時には、とても便利です。
このレンズを買っていなければ、僕の技術や表現力では間違いなく撮ることができなかったので、本当に新婚旅行前に買って正解でした。
まとめ:超広角は非日常的な世界を魅せてくれるレンズ
このレンズを買って本当に良かった。めちゃくちゃ楽しいです。
改善の余地はまだまだあるかもしれません。ですが、EF-Mシリーズにおいてこのレンズは最高峰といえるのではないかと。
「 EF11-22mm F4-5.6 IS STM」を購入してから、このレンズを付けっぱなしにすることも増えました。
最近はどのカメラを使っても綺麗な写真は簡単に撮れますが、超広角はなかなか体験できる画角ではありません。
撮影の幅を広げたい方は持っておいて損はありませんし、間違いない買い物になるはずです。
Canonのミラーレスを持っている方だけではなく、これから買おうと迷っている方はこのレンズがあれば楽しめますので、ぜひぜひEOS M3と一緒にご検討ください。
この記事に載せた写真は、すべてEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMで撮った作例ですのでぜひ参考に!