TECHART TZM-02はNikon ZマウントボディでLeica Mマウントレンズを使うためのマウントアダプターです。しかもただのマウントアダプターではなく、MFレンズをAFレンズに換えちゃうすごいやつ。
安いレンズが1本買えるくらいのお値段なので(APS-Cならそこそこ良いレンズ)購入するかは少し迷いました。
でもこのマウントアダプターを試したいからこそNikon Z 6IIを買ったんですよね。
ということで今回はTECHART TZM-02のお話、感想を少ししていきたいと思います。
目次
TECHART TZM-02の特徴、スペック
TECHART TZM-02はLeica MマウントレンズをAF化するためのマウントアダプターです。
前モデルから小型、軽量化されAF動作も速くなりました。
マウント面を前後に動かしてピントを合わせる仕様となっています。
レンズ互換性 | MマウントレンズをAF化 |
AFモード | AF-S、AF-C、動画AFに対応 |
AF機能 | 瞳AF、顔検出AF、被写体検出AFに対応 |
撮影距離 | レンズの最短撮影距離を短縮(4.5mm) |
Exifデータ | 設定した焦点距離(20種)を記録可能 |
モーター | 高耐久・静粛性の4つの新駆動ユニット |
デザイン | カメラケースに干渉しにくいリング状デザイン |
構造 | 高剛性と小型化を実現した本体部の設計 |
内面反射 | アダプター内部の植毛加工により抑制 |
アップデート | USB DOCKからのファームウェアアップデート可能 |
TECHART TZM-01(前モデルから進化したポイント)
- AF性能の向上
- モーターが内部に入り小型化
- 耐久性の向上
AF性能が上がって、モーター部分が飛び出ていた前モデルからだいぶスッキリしたので「これは良いな!」ってことで購入しました。
ほかのオールドレンズもAF化できる
TECHART TZM-02はもう一つマウントアダプターをかますことで、さらに別のマウントのオールドレンズもAF化することができるようです。
マウントアダプターが増えるのでめちゃめちゃ長くなりそうですが、面白いと思います。僕は…多分やらないかな…
Nikon用のTECHART TZM-02を買った理由
- MマウントレンズをAF化したいと思っていた
- 新型はコンパクトになっていた
- 新型になりAFも速くなった
- FUJIFILMでTECHARTがなかなか出なかったから
MマウントレンズをAF化させることができるマウントアダプターはTECHARTとFotodioxしか僕は知らないのですが、TECHARTの方がデザイン性が良いのでいつか買いたいと思っていました。FUJIFILM用を。
でも2023年5月現在FUJIFILM用のTECHARTマウントアダプターは中判用しか出ていないんですよね。
FotodioxからはFUJIFILM用が出ていますが、モーター部分とロゴがものすごくイマイチなので買いたいなあと思えるほどではありませんでした。
なので、ずっと気になっていたNikon用を買いました。
デジタルは長らくFUJIFILMばかりを使っていましたが、Nikonに浮気をした理由はまさにここです。
TECHART TZM-02を試してみた感想
- AF性能は良いときはかなり良い
- 日中でも合わないときは手動でピントリングを動かさないと合わない
- 夜間(キャンプ)ではAFは全く効かなかった
- 夜でも室内なら多分使える
- 動画もしっかりピントが合う
- AF音は静か(キュイーンとかガコガコ言わず、シュワシュワって感じ)
- コンパクトだけど剛性がしっかりしていてずっしり感はある
1ヶ月半ほど使ってみた感想はこんな感じです。使用感はすごく好印象です。
不満というか仕方ない部分ではありますが、夜間のAFだけはイマイチどころか全くピントは合いませんでした。夜間とはいっても室内では合うと思いますが、外での撮影は厳しそうです
見た目もシュッとしていてかなりかっこいいと思います。モーター付きのマウントアダプターは下側にモーターが飛び出ていたのが一番ネックだったので、ここが改善されたのは嬉しいポイント。
購入をおすすめできるか
使用感はめちゃくちゃ良かったんですが、ぶっちゃけNikonのファインダーはすごく綺麗なのでAF化していなくてもMFでいけるかなーという印象はあります。
FUJIFILMが悪いわけではありませんが、Nikonのほうが見やすいのでMFでも合わせやすいです。
ちなみに一応根拠があって、ほかのMFオールドレンズはMFで使っているんですが、まあまあストレスなく使うことができたからです。
まだブログには書いていないのでInstagramを貼っておきます。もちろん全て完璧ではないのですが、AFでも完璧ではないので全然問題ないかなって印象です。
あとは価格面もちょっと悩ましいポイントです。
価格はマウントアダプターとしては高額で5万円ほどします。安い新品のレンズや中古のオールドレンズを買えてしまうお値段なんですよね。だからMFでいけるならそれでも良いかなっていう印象を持ちました。
今回試した組み合わせについて
- ボディ:Nikon Z 6II
- マウントアダプター:TECHART TZM-02
- レンズ:MINOLTA M Rokkor40mm F2
Nikon Z 6IIはバカでかいレベルのボディではないので、小さめのレンズが結構似合います。マウントの径が大きいのマウントアダプターが大きくてレンズがかなり小さい感じに見えるところだけ少し違和感はあるかもしれません。
個人的にはかなり良い感じの見た目だなと思っています。
Nikon Z 6II × TECHART TZM-02 × MINOLTA M Rokkor40mm F2の写真作例
ピントはまあまあ合っているんじゃないでしょうか。MFでも問題ないとは言いましたが、やっぱりかなり楽に撮影することはできます。
ただ、このときはまだNikonの操作性自体に慣れていなくてほぼ日の丸構図になっています。
日の丸は好きなんですがそれしかやる余裕がなかったのはちょっと残念でした。
MINOLTAのオールドレンズはすごく良い感じでゴーストが出るので簡単に雰囲気のある写真を写し出してくれます。
とてもお気に入りのレンズを気軽に撮影できるようになって嬉しいです。
まとめ
Mマウントレンズをもっと気軽に使いたいという方はたくさんいらっしゃると思います。レンズ1本分くらいの価格はしますがそれくらいの価値はあると感じています。間違いなく撮影のテンポは上がります。
ただ、そこに価値を感じられるかどうかは人それぞれなので、試しに買ってみようかなではなく、Mマウントレンズが好きすぎてたまらん!くらいの方におすすめしたいマウントアダプターです。